ゴーヤー、ハンダマ、からし菜、青ひぐー(大豆)、島ニンジン、ナーベラー、紅芋、田芋、うりずん豆、フーロー豆、パパイヤ、島カボチャ、島ラッキョウ、島大根、冬瓜、モーウィなどなど、沖縄は「島野菜」といわれる在来野菜に恵まれています。
滋味深い「島野菜」は、近年、薬効の高さからも注目され、見直されつつあります。
ところが、食の地域性や季節性を無視し、日本全国で同じものを食する傾向が強まったことにより、沖縄県民自身の、伝統的な島野菜の消費量が減ってきています。なかでも、その地域だけに受け継がれてきた固有種・在来種が栽培されなくなりつつあります。栽培されなくなった野菜の種子は、当然ながら、消えていきます。20世紀には、世界中で、種子の94%が消滅しました。失われた種子を取り戻すことはできません。
さらには、米・麦・大豆を安定供給することを各都道府県に義務付けていた「主要農作物種子法」が2018年に廃止されたことで、主食となる米・麦・大豆の優良種子の供給が不安定になり、遺伝子組換え種子・F1種子(ハイブリッド種=雑種の一代目)の栽培・販売が増え、その結果、私たちの健康が脅かされ、食費が高騰することが懸念されています。
沖縄県に受け継がれてきた「島野菜」と、沖縄県民の「食卓」が、脅かされ始めているのです。「島野菜」と「県民の食卓」を守っていかなくては・・・!そのためには、沖縄県をあげて対策してもらわねばなりません。
そこで、有志が立ち上がり、活動を始めました。沖縄県に、米・麦・大豆、そして県内の在来種・固定種を「公共種子」として保存してもらい、それらの安定生産・安定供給につとめてもらうための「種子条例」制定にむけて。
私たちは現在、玉城デニー県知事あての「種子条例」制定を求める署名を集めるために、県内各地で「食と農の勉強会」を開催しながら、賛同者を募っています。
沖縄の食と農を守り高めていくためには、多方面からのお力添えが必要です。どうか、私たちに力をお貸しください。そして、私たちとともに歩んでください。
【賛同人】
山田 正彦 元農林水産大臣
印鑰 智哉 『抵抗と創造のアマゾン-持続的な開発と民衆の運動』著者
當銘 勝雄 沖縄県職員退職者会 会長
桜井 国俊 沖縄大学名誉教授
糸数 慶子 元参議院議員
上原 文子 畑の学校
屋嘉 道子 シードライブラリー@ブックカフェ&ホール ゆかるひ
上岡 みやえ 一社)化学物質過敏症・対策情報センター 代表理事
【賛同団体】
うちなーシードバンク
おきなわ雑穀生産者協同組合
繫多川公民館 青ひぐープロジェクト